Jun 26, 2009

ハードドライブのデータ回復

ハードディスクドライブは、非常に重要なPCのパーツですね。通常のデータリュヌンイハードドライブにすべて入っています。だからいざというときのためには、ハードドライブのデータ復旧の準備が必要ですね。いつものハードドライブのデータ回復用のバックアップの準備をすることが重要です。
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企業でのスマートフォン導入が増加する中、「端末はiPhoneがいいんだけどキャリアはソフトバンク・モバイルじゃないほうがよい」という声を少なからず聞く。多くの人は「SIMロックがあるからダメだ」と思うだろう。しかし、果たしてそれは正しいのか――。第3回ではSIMカードについて考察したい。

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好きな端末を好きなキャリアで…ができない理由

 スマートフォンが「フォン」――つまり「電話機」である以上、そこに通信機能を提供するキャリアの影響力は無視しえない。逆に、商品力のすぐれた端末がキャリアに与える影響も、また絶大なものがある。

 現在、わが国の携帯電話市場で13カ月間連続の純増数(新規契約から解約を差し引いたもの)1位はソフトバンクモバイルだが、iPhoneの販売契約なしにこれを達成できたと考える人はいないだろう。「iPhoneがソフトバンクモバイルというキャリアを救った」とさえ言えるかもしれない。

 これはiPhoneの商品力が高いことの「証」であり、ここまでの商品力を持つ製品はまれである。スマートフォン市場では米国GoogleのAndroid OSを搭載した端末の販売台数がiPhoneを上回ったと言われるが、それは総計の話であり、単独の製品としてiPhoneを越えたわけではない。

 もしAppleがiPhoneのOSであるiOSをサードパーティにライセンスしていたとしたら、Android端末のシェアがこれほど高くなることもなかっただろう。同様に、Appleが幅広いキャリアにiPhoneを提供していたら、ソフトバンクモバイルの快進撃はなかったハズだ。

 しかし、これはユーザーの立場から見ると、必ずしも好ましいとは言えない。なぜならユーザーは、「好きなOS、好きな端末、好きなキャリアを自由に選択して利用することができない」ということでもあるからだ。

 もちろん、こうした自由な組合せは、携帯電話やスマートフォンにかぎらず、さまざまな商品において必ずしも実現する/しているわけではない。好きな車体、エンジン、ボディを組み合わせた好みの自動車を購入することはできないし、レンズ交換式カメラのボディと交換レンズの組合せも自由に選択することは不可能だ。Apple製のAndroid端末や、国内メーカー製のiOS端末を見ることは、おそらくこの先もないだろう。

 それでも、「A」というキャリアが販売する端末を他のキャリアで使えたらと考える人はいる。そして、そう考える人の多くがSIM(Subscriber Identity Module Card)ロックをやり玉に挙げる。中にはSIMロックが諸悪の根源のように言う人までいる。だが、果たしてそうだろうか。

意外と語られていない? 通信方式の違い

 携帯電話――特にGSMやその後継であるW-CDMA(UMTS)方式の携帯電話――では、電話番号などの契約者情報を記録した小型のICカードを利用する。このICカードをSIMカードと呼ぶ。SIMカードを差し替えることで、キャリアとの契約情報を端末から端末へ移し替えることが可能だ。

 3G通信にW-CDMAを採用したNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルなどの3G携帯電話には、SIMカードが使われている。通信方式にCDMA2000を採用するauは、当初SIMカードを採用していなかったが、利用者の海外ローミングの利便性を考えたためか、途中からSIMカード(正確にはR-UIMカード、SIMカードと互換性を持つ)を採用している。

 SIMロックとは、携帯電話端末を特定のSIMカード以外で動作しないように、端末側をロックする行為を指す。ロックされているのは端末(電話機)であり、SIMカード側に特別な措置が施されているわけではない。

 一般的なSIMロックは、キャリア単位でロックされている。たとえばSIMロックされたNTTドコモの端末は、NTTドコモのSIMであれば、電話番号が異なっても差し替えて利用することができる。しかしauのSIMロックは、特定の番号でロックされており、auのSIMカードでも差し替えて利用することはできない。それを行うには、一般にauショップへ端末と利用したいSIMカードを持ち込み、ロッククリアと呼ばれる処理(有償)を行ってもらう必要がある。

 ではSIMロックがなければどうなるのか。端末とキャリアとの契約を物理的に分離可能になる。たとえば「A」というキャリアの端末を、「B」というキャリアの回線で利用することができえるわけだ。ただし、必ずしも自由に組み合わせることが可能なわけではなく、前述で言えば、「A」の端末がキャリア「B」の通信方式と互換性を持ち、なおかつ「B」が利用している通信周波数に対応している必要がある。

 わが国を例に具体的に言うと、SIMロックが解除されたからといって、CDMA 2000方式を採用するauの端末に、W-CDMAを採用するNTTドコモのSIMカードを挿して利用することはできない(auの端末でNTTドコモの回線は利用できない)。その逆も、当然成り立たない。

 同じW-CDMAのキャリアどうしの場合、NTTドコモとソフトバンクモバイルは隣接した2.1GHz帯を利用しており、SIMロックが解除された場合にSIMカードの差し替えで、端末が相互利用可能になる可能性が高い。それに対し、1.7GHz帯を主に利用するイー・モバイルはこのような相互利用は難しくなる。SIMカードを差し替えて利用するには、通信方式、周波数帯域が合致し、なおかつ端末のハードウェアがそれをサポートしている必要がある。

 上の条件をクリアすれば、“無線機としての”携帯電話は、SIMカードの差し替えで相互利用が可能になる。“無線機としての”と断りを入れたのは、物理的に電波の送受信が可能でも、それだけで現在の携帯電話が提供する様々なサービスを利用可能になるとは限らないからだ。

 たとえばソフトバンクモバイルの携帯電話にNTTドコモのSIMカードを挿しても、「i-mode」のサービスを利用することはできない。電話機としての通話、電話番号をアドレスとして利用するSMS(ショートメール、Cメールなど)は利用できても、各キャリアが提供する高度なサービスは、端末側が対応する機能を実装していないかぎり、利用できないのである。

モバイル・ナンバー・ポータビリティの落とし穴
ケータイアドレスは“ポータビリティ”じゃない

 現在話題になっているSIMロックの問題に先立って議論になったのは、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)だ。MNPにより同じ電話番号を利用したままで、他の携帯キャリアへ移ることができるということで、サービス開始前は大きな話題となった。

 だが、2006年10月に制度が開始されてみると、その利用者は極めて限定的なものにとどまった。その理由は簡単で、電話番号は移行できても、メールアドレスまでは移行できなかったからだ。

 日本の携帯電話のメッセージング機能は、インターネットメールと互換のアドレスを持ち、キャリアのドメイン名が使われている。キャリアを変えてしまえば、旧キャリアのドメイン名を持つアドレスを使うことはできない。メールアドレスは友人、知人と連絡を取るうえで、電話番号と同等、あるいはそれ以上に重要なものとなっており、メールアドレスを移せないMNPではユーザーにとって価値が低いのである。

 では、MNPが世界的に利用されていないのかというと、ちょっと様子が異なる。たとえば北米ではMNPはよく使われているし、北欧でも比較的利用率は高いようだ。筆者は北欧には行ったことがないし、携帯電話事情についてはサッパリわからないが、北米ならよく知っている。北米でMNPがよく使われる大きな理由は、携帯電話におけるテキストメッセージングの主流がSMSであり、MNPでキャリアを移れば、そのままテキストメッセージングのアドレス(要は電話番号)もいっしょに移ることになるからだ。

 わが国では、なぜかキャリア間のSMSがサポートされておらず、「NTTドコモ(ショートメール)からau(Cメール)へメッセージを送る」といったことができない。しかし、世界的に見れば、SMSがキャリア間で互換性を持たないほうが珍しい。日本はSMSの非互換性を改善せずに、キャリア間でのメッセージング(メッセージ交換)をインターネットメール互換のアドレスを使うメールサービスで実現してしまった。

 これにより、日本ではこのキャリアメールが普及し、SMSが普及しない国となった。日本の携帯電話は、おのずとインターネットとの親和性が高くなり、携帯ブラウザの内蔵、フルブラウザ機能の実装と発展していったものの、MNPには不向きなものとなった。もちろん一概に日本の携帯がよいとか、悪いとか決めつけることはできないが、世界の主流と違った形に進化してしまった――俗に言うガラパゴス化――ことは間違いない。

「外国でSIMフリーは当たり前」はウソ?

 MNPが当たり前に使われている北米では、SIMロックフリーの端末も売られている。しかし、それが普及しているかというと別問題だ。筆者の感覚的なもので言えば、SIMロックフリー端末の普及率は5%以下だろう。

 たとえば米国の4大携帯キャリアの場合、そもそもVerizon WirelessとSprint Nextelは、通信方式にCDMAを採用しており、端末にSIMカードが存在しない。存在しないカードにロックすることはできないわけで、SIMロックも存在しないことになる。しかし、端末そのものはそれぞれのキャリア(MVNO含む)専用となっており、基本的にキャリアを変更することはできない。

 GSM/W-CDMA(UTMS)を採用するAT&TとT-Mobile USAは、端末にSIMカードが内蔵されているが、基本的にキャリアの直営店が売っている端末はすべてSIMロックされている。SIMロックされていない端末が欲しい場合は、BestBuyのような量販店など直営店以外に行く必要があるが、そこでSIMロックフリーの端末に人気があるとは到底思えない。この理由も至極簡単で、SIMロックフリーの端末は高価なのだ。

 米国でも携帯電話は、2年契約を前提に端末料金が大幅に割り引かれる。特別な製品でもなければ、2年契約で無料というのが珍しくない。それに対してSIMロックフリー端末は、150ドル〜600ドル程度を負担する必要がある。2年契約で無料の端末を使い、2年の縛りが解けたら、また2年契約で無料の端末を使う、という端末料金を負担しない使い方が可能なのに、SIMロックフリー端末をわざわざ購入するのは、よほど特別なこだわりや理由があるユーザーだけだ。

 こうした事情は日本でも変わらない。携帯電話キャリアは、2年契約などを前提に、実質的に端末料金を割り引いたり、通信基本料を割り引いたりしている。ほとんどの利用者は、こうした割引制度を利用しており、2年間は契約したキャリアに毎月料金を支払い続ける必要がある。そこに他キャリアのSIMを挿しても、経済的な負担が増えるばかりだ。

 SIMロックは、各種の割引を受ける代わりに、割引を提供したキャリアを使い続けることをシステム的に担保する仕組み(の一部)である。平たく言えば、キャリアが利用者を囲い込むための手段の一つだが、あくまでもその一部であって、SIMロックが囲い込み手段のメインというわけではない。キャリアが独自に提供するサービス、一定期間利用することを前提にした料金制度や割引制度など、さまざまなサービスや制度と組み合わせられて、囲い込みが形成されている。

 実際、大手キャリアの主力機種ではなかったため、あまり話題にならなかったが、日本でもSIMロックフリーの端末は売られたことはあるし、今も存在しないわけではない。

 しかし、キャリアの割引を受けられなかったり、SIMロックされていなくても、通信方法や周波数帯の違いが原因で実質的にキャリアを選べなかったりという具合で、有効に利用することが難しいだけである。

 また、NTTドコモは、自社が販売する端末の一部について、SIMロックを解除するサービス(有償)をすでに始めているが、ほとんど利用者はいないのではないかと思う。日本国内で流通する携帯電話機は、スマートフォンであるかどうかにかかわらず、高度な機能を備える。そうした機能の多くはキャリアのサービスと密接に結びついており、SIMカードを入れ替えて、キャリアを移ってしまえば利用できなくなる。高価で高機能な端末を、わざわざキャリアを乗り換えて、低機能にして使おうという利用者は少ないだろう。

(元麻布春男)


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