Jan 27, 2011
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鈴木亜久里氏がプロデューサーを務めるARTA(Autobacs Racing Team Aguri)Projetは3月1日、都内ホテルで記者会見を開催し、今年度のARTA Projectの参戦体制を明らかにした。
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メインとなるSUPER GTにおいては、昨年同様GT500のHSV-010、GT300にGraiyaという2台を走らせることは変わらないものの、GT500ではドライバーが若手2人に変更され、GT300のGaraiyaはメンテナンスが昨年までのaprからARTAの自社ガレージであるアルネックスへ、タイヤもブリヂストンへと変更されるなど大幅な体制変更が行われた。
■オートバックスセブン湧田社長が鈴木プロデューサーへ強力なプレッシャー
ARTAは元F1ドライバーの鈴木亜久里プロデューサーが始めたレーシングチームで、メインスポンサーでもあるオートバックスセブンの協賛の元、トップカテゴリーへの参戦だけでなく、カートなどの育成カテゴリーや草の根レースなどを含めて参戦することで、モータースポーツの活性化を目指しレース参戦を行っている。
体制発表会では鈴木プロデューサーが「昨今はエコという言葉がもてはやされているが、自動車レースはそれと対極にある存在だと考えられている。しかし、実際にはレースでも、限られた条件の中で、燃費を大事にしたりなどエコの要素は多いと考えている。レースを通じて世の中へそうしたことをアピールしていくなど、積極的に関わり合いを続けていきたい」と述べ、モータースポーツの発展に引き続き寄与していきたいと語った。
続いてARTAのメインスポンサーとなるオートバックスセブン 代表取締役 社長執行役員である湧田節夫氏が挨拶に立ち「昨年はレースが終了するまで見られないことが多かった。今年はぜひとも最後まで見せていただけるようなレースをしてもらえるように、我々も全力で応援したい」と、昨年の結果には不満だったということを示唆し、チーム関係者にプレッシャーをかけると、会場は大いに盛り上がった。
なお、ステージの下で、湧田氏の話を聞いていた鈴木プロデューサーは「厳しい〜」と一言漏らすなど、チームにとってはかなりの圧力となっていたようだ。
このほか、新しくスポンサーに加わった、ユナイテッド・オーシャン、サマンサタバサジャパンリミテッドの2社が紹介された。それぞれの社長が挨拶を行ったほか、サマンサタバサがSA(サマンサタバサ アテンダント)と呼ぶキャンペーンガールも壇上に登場し、ステージに彩りを添えていた。
■シンデレラボーイ小林選手とアメリカ帰りの武藤選手というフレッシュな組み合わせ
トップカテゴリーとなるSUPER GTのGT500は、すでにホンダの体制発表会で公開されていたが、昨年までインディカーに参戦していた武藤英紀選手と昨年の全日本F3選手権Nクラスチャンピオンの小林崇志選手の2人を擁して、ホンダ HSV-010で参戦する。
武藤選手は東京都出身の28歳で、2008年〜2010年の3年間にわたり米国のオープンフォーミュラー選手権であるインディカー・シリーズに参戦しており、2009年には日本人としては過去最高位となる2位表彰台を獲得するなどの活躍を見せてきた。今年は心機一転、日本のレーシングシーンへ復帰し、SUPER GTに再参戦を果たすことになる(2006年にナカジマレーシングより参戦経験がある)。
小林崇志選手は23歳と若手のホープで、昨年の第6戦鈴鹿700kmレースにおいて、予選のQ3のアタックを任され見事にポール・ポジションを獲得するという大活躍を見せたことを記憶しているファンも多いだろう。ホンダの育成ドライバーで、昨年は全日本F3選手権 Nクラスにおいてチャンピオンを獲得した。鈴木プロデューサーが「シンデレラボーイ」と表現するホンダ期待の逸材で、初めてのSUPER GTをいきなりGT500クラスからデビューすることになるだけに、その動向には大きな注目が集まっている。
■ブリヂストンタイヤを採用し、メンテナンスをaprから自社に変更したGaraiya
SUPER GTのGT300クラスには、メインスポンサーでもあるオートバックスセブンが製作したGaraiyaを擁して引き続き参戦することになる。
これまでGraiyaは過去7シーズンにわたり新田守男選手/高木真一選手のコンビで参戦を続けてきたが、今年はそのコンビが解消され、高木選手が残留。新たにパートナーに松浦孝亮選手を迎えて、新たなスタートを切ることになった。
松浦選手は現在31歳の中堅選手で、ARTAのバックアップのもと、2002年のドイツF3選手権でランキング2位になるなどヨーロッパで活躍したあと、2004年〜2007年にインディカー・シリーズに参戦し海外で活躍してきたドライバーだ。昨年はaprチームでエヴァンゲリオンレーシングのドライバーを務めたことなどが、今回の抜擢につながったようだ。
Garaiyaのメンテナンスは、昨年まではaprが担当していたが、今年からはARTAの自社ガレージであるアルネックスに変更され、さらにタイヤも昨年まではミシュランを履いていたが、今年はGT500と同じブリヂストンに変更することが明らかにされた。この変更について鈴木プロデューサーは「ブリヂストンにタイヤを変更することが決まったので、それにあわせてメンテナンス体制も変更した」と、タイヤメーカー側の意向が強かったことを示唆した。
なお、ブリヂストンはGT500に対しては長年タイヤを供給してきたが、GT300に参戦するのは今回が初めてとなる。ブリヂストンが参戦したことにより、GT300にはブリヂストン、横浜ゴム、ダンロップ、ハンコックと4銘柄がそろうことになり、タイヤ戦争が昨年以上に激化しそうな状況だ。
■11歳の阪口晴南選手など、期待の若手を引き続きサポート
そのほかARTAのサポートドライバーとして、SUPER GT/フォーミュラニッポン/F3などに参戦している6人のドライバーが発表された。サポートされるのは、田中哲也選手(GT300)、金石年弘選手(GT500)、伊沢拓也選手(GT500/FN)、塚越広大選手(GT500/FN)、山本尚貴選手(GT500/FN)、野尻智紀選手(全日本F3選手権 Nクラス)の各選手。
また、F.O.S(フレッシュマン ワンメイク スピード行事)と呼ばれるワンメイクレースなどに参戦する草の根ドライバーを支援する取り組みでは、9人のアマチュアレーサーのサポートを行うことが発表された。
育成としては、FCJに参戦する清原章太選手、WSKカートシリーズに参戦する金丸悠選手という2人の選手をサポートし、さらにARTAが日本全国で行っているカートシリーズ"ARTAチャレンジ"に参戦するスカラシップドライバーとして14歳の高橋悠之選手、11歳の阪口晴南選手の2人がサポートを受ける。
【Car Watch,笠原一輝】
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